以前、アトリエの近くにあるバラ公園をよく散歩していました。
まだ花は咲いていない季節でしたが、太い枝からむくむくと芽吹く姿に惹かれ、小さな芽に秘められたエネルギーが、静かに、でも力強く広がっているように感じたのです。

特に印象に残っているのは、その色合いでした。
緑と赤。色相環では反対に位置する色ですが、
その組み合わせがとても美しくて、思わず立ち止まりました。
相反するもの同士が、自然に調和している不思議さと心地よさ。
その感覚を、絵の中にも取り入れてみたいと思いました。

小さくても確かにそこにあるエネルギー。
一見合わなそうに見えて、共にあることで生まれる美しさ。
そんな“静かだけれど確かな力”や、“違いを包みこむような調和”に惹かれて、この作品を描きました。


【素材】
キャンバス、油彩絵の具

【サイズ】
222×158mm　SM号

【制作年】
2020年

【注意点】
デリケートな作品ですので、強い力を加えたり、落としたりしないようご注意ください。事故が起きましても責任を負いかねますのでご了承ください。市販品ほどの強度はないため、使用を重ねると傷や破損が生じる場合がございます。

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